宗教学者・文筆家 島田裕巳●1953年生まれ。東京大学先端科学技術センター客員研究員。近著は『教養としての日本宗教事件史』。
新興宗教に入信したと聞くと、ほとんどの人は「いますぐやめろ」と頭ごなしに説き伏せようとするようです。けれど、それは逆効果でしかありません。
信じるものを無理解にも否定されれば、かえって頑(かたく)なになり、話し合いにすら応じなくなります。一部の教団は、親族の反対を計算に入れて布教活動を進めています。家族とぶつかって孤立した信者は、親身になってくれる教祖や教団幹部に頼るようになる。教団を否定するような言動が、取り返しのつかない状況に追い込むきっかけになってしまうんです。
宗教にはまるのは、お酒やパチンコなどへの依存に似ています。夢中になると、仕事や学業そっちのけでお金や時間を費やすハメになります。いくら周囲が忠告しても、そう簡単には耳を貸しません。
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