「糖質制限でやせる理由」を医師が解説
最後にご紹介したいのが、第10位の『医者が教えるダイエット 最強の教科書』。
夏の終わりとともに、ダイエットも終わり。秋はおいしいものを食べて冬に備え、また来年の夏に頑張ればいいか——そんなふうについ自分を甘やかしてしまっているあなたが今すぐ理想の体形を手に入れたいなら、本書をおすすめします。
著者は、糖尿病専門医の牧田善二氏。20万人を診察した経験から、「医学的に正しいやせ方」を紹介しています。
「医学的に正しいやせ方」のキモは「糖質制限」。医学的には、運動もカロリー制限も意味がなく、糖質制限こそが効果的なダイエット方法だと本書は主張します。
本書で示されるのは、「ダイエット成功のための7つのルール」。第1のルールは、糖質を1日60gに抑えることです。炭水化物を減らすと肝臓や筋肉に貯蔵されているグリコーゲンが使われ、それが尽きると脂肪が分解されてエネルギー源となります。つまり、糖質をとる量を減らすと、脂肪を燃焼して痩せることができるのです。
7つのルールには、ほかにも「カロリーは気にしない」「野菜を最初に、炭水化物は最後に食べる」などが挙げられています。カロリー制限や無理な運動で失敗してきた方は、ぜひ本書を手に、糖質制限について知識をつけてみてはいかがでしょうか。
今月も、データサイエンスからグラフィックファシリテーション、そしてカーボンニュートラルまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。ほかにも、先月第1位だった『「後回し」にしない技術』(イ・ミンギュ著、吉川南訳、文響社)が第5位、第2位だった『半歩先を読む思考法』(落合陽一著、新潮社)が第19位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。