「ロマンティックラブ」のラストチャンス

気心の知れた人、好きな人と結婚すること。もし小室さんと結婚しなかったら、内親王に「ふさわしい」男性が選ばれるのだろう。しかし、普通の人が羨むような相手との暮らしは、すでに眞子さまはお持ちであり、特段の魅力があるわけではないだろう。

それに対して、「好きな人と結婚して暮らす」という、普通の若者が謳歌おうかしている「自由」は、小室さんと結婚しない限り実現しないものである。

週刊誌等の報道によれば、眞子さまは大学時代の男友達との合宿時の写真が流出したことで、その相手とは疎遠になったという。ことの真偽はわからないが、普通の大学生たちがインスタグラムなどのSNSに自由に恋人の写真を投稿している一方で、内親王にはそれすら許されない。

こうしたことを踏まえれば、小室さんとの結婚は、自由な結婚、好きになった相手と結婚して添い遂げるロマンティックラブを実現する、ラストチャンスであったことは間違いない。

もし男女が逆だったら

秋篠宮はかつて、「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する」という憲法に言及し、眞子さまの結婚は認めざるを得ないとおっしゃった。

私はこれを聞いたとき、かなりの違和感を持った。憲法が認めているのは国民の権利である。そうした自由や権利とは別のところで、身分などを皇室典範で決められているのが皇族ではなかったのか。眞子さまは、そうした「国民」のひとりになりたいと、切に願っているのだろう。

そもそも小室さんへのバッシングのきっかけは、親族の「借金問題」であった。しかしもし、小室さんが女性であったら、ここまで問題になっただろうか、とも疑問に思う。

比較するのは失礼を承知のうえだが、「キャンパスの恋」を実らせた秋篠宮さまの結婚は、紀子さまが当時ご家族とお住いだった学習院の職員宿舎の家にテレビがなかったことなどを含めて、「3DKのプリンセス」「質素」な「お嬢さま」として、かなり好意的に受け止められたと記憶している。

階段の下で踊るシンデレラと王子
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