新型コロナウイルスの爆発的な感染増加が続き、新たにラムダ株の国内侵入が確認されるなど予断を許さない状況だ。そんな中、水面下で別の“大きな健康リスク”が現実のものとなりつつある、と警鐘を鳴らすのが、『糖尿病の真実』などの著作で知られる水野雅登医師だ。最前線で患者の治療に当たる水野氏が、コロナ自粛生活の中で生活習慣病から体を守る秘訣を教示する──。(第3回/全3回)

体重増加、生活習慣病を防ぐ手立て

コロナ禍の自粛生活が1年以上続き、体重がどんどん増えている人が大勢います。その影響で、血糖値や血圧、コレステロール等の数値が悪化し、「生活習慣病予備軍」になっているのですが、そのことに気づいていません。

健康診断で体重増加の指摘を受けても、多くの人は「近々、運動しようと思っています」「再開しようと思っています」と言うだけで、何もしないまま終わります。そして、翌年の健康診断でも増えた体重はそのまま、もしくはさらに増量をしているのに、同じことを口にするのです。