※本稿は井上智介『ストレス0の雑談』(SBクリエイティブ)の一部を再編集したものです。
雑談テクを本番で活かせない悩み
「軽い雑談ができないから、営業の仕事がしんどい……」
「休憩中の会話が弾まなくて、職場で打ち解けられない……」
「○○さんみたいにコミュ力が高くないから、人間関係が希薄……」
みなさんは、このような悩みを抱えたことはありませんか。
その悩みを少しでも解消しようと思って、雑談を盛り上げるテクニックや、話題のネタ100選などを調べたことがある人もいるかもしれません。しかし、本番では頭が真っ白になって、うまく話せなかった経験もあるでしょう。
その理由は、「木を見て森を見ず」の状態になっていたからです。
雑談はコミュニケーションの一種だからこそ、「技術」ではなく「人の心」という土台に注目すべきなのです。
雑談のストレスが晴れる5つのステップ
次の5つのステップを順に踏んでポイントをおさえていくことで、コミュニケーションの土台を築くことができます。結果として、雑談にストレスを感じなくなるのです。
1つ目は「目的」の設定です。まずは、途中で迷わないための道しるべが必要です。どんな場面でも軸がぶれない雑談の目的を定めましょう。
2つ目のテーマは「自己開示」です。自己開示は雑談の鉄則ですが、ここでつまづく人が非常に多いのです。
3つ目は「話題」です。話題はストックするのではなく、どんな相手でも使える汎用的なテーマを意識します。
4つ目は「聞き方」です。コミュニケーションにおいて一番大切なのは、聞く力だと言われています。話を聞けない人の原因から、改善のコツまで、具体的に考えてみましょう。
そして最後のステップは、「話し方」です。重要なのは、上手は話し方ではなく、信頼関係を崩さない話し方です。相手を不快にさせることがなくなり、安心して雑談ができるようになるはずです。
本稿では、ステップ5の「話し方」について具体的に紹介していきます。