たった一言で信頼関係は崩壊する

雑談における「話し方」で最も重要なのは、大失敗をしないことです。

ここでの大失敗とは、あなたの発言によって、相手を傷つけてしまうことです。とくに、余計な一言を言ってしまい、信頼関係を崩してしまう人がいます。

もちろん、本人としては悪気がないかもしれません。しかし、その一言によって、相手からの印象はとても悪くなり、今まで積み上げた信頼関係がすべて崩壊することもよくあります。

そこで、ここからは、あなたがつい使ってしまいがちな余計な一言の3つを紹介したいと思います。まずはこの3つを言っていないか、自分に問いかけてみてください。

余計な一言① 謙遜しているつもりの「○○でいいですよ」

この一言は本人からすれば、謙遜したつもりかもしれません。しかし、相手からすれば「仕方がないから、嫌々選んだ……」のようなニュアンスに伝わります。

たとえば、次のようなやり取りのとき、あなたはどのような印象を持つでしょうか。

A「大阪に来てもらったので、案内しますよ。何が食べたいですか?」
B「お好み焼きとか粉ものでいいですよ」

もしかしたら、Bさんとしては、相手に気を使わせないように「定番のものをいただきたいです」という意味で発した言葉かも知れません。しかし、Aさんからしたら、せっかくのおもてなしの気持ちが、とても軽んじられているようにも聞こえますよね。すると、今度Aさんは、Bさんに対してポジティブな気持ちを持ち続けるのが難しくなるでしょう。

お好み焼き
写真=iStock.com/juripozzi
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あなたが、このような余計な一言で、相手を傷つけないために、日常的に「○○でいいですよ」は一切使わないようにしましょう。この表現が最適である場面は、日常に存在しません。もし、このような表現をするときは、謙遜ではなく「○○がいいな」と、あなたのストレートな意思表示をするように心がけてください。