朝は日を浴びよう

体内時計をきちんと外の時間に合わせたいなら、忘れてはいけないことがあります。それは、「光」を浴びることです。

起床後、まずカーテンを開けて朝日を浴びる女性
写真=iStock.com/TuiPhotoengineer
※写真はイメージです

日を浴びることで、まず「セロトニン」が分泌されます。これが、14時間経つとメラトニンというものに変わることはすでにお伝えしました。「睡眠のホルモン」で、これが人を眠くします。ただし、このメラトニンは強い光を浴びると分泌が減ります。

日没以降に蛍光灯などの強い光を浴びてしまうと体内時計が乱れてしまいます。つまり、「光」は皆さんが思っている以上に、健康に影響すると思ってください。朝はできるだけ明るい光を、夜は間接照明を使うのが、健康の源です。

たとえば、朝はカーテンを全開にし、すべての照明を最大限明るくし、夕方に帰ったら、つける照明は3分の1だけ、しかも、もっとも暗いライトなどをつけるのはとてもいいですね。コンビニの照明は強烈なので、夜はあまり寄らないようにしたいものです。

体温が上がると栄養吸収率が上がる

朝ごはんには、就寝中に下がった体温を上げる役割があるとお話ししました。体温は冷え性だけでなく、免疫や、なんと栄養の吸収にとっても大切です。

鉄の吸収率は体温が高いほうが上がります。つまり、体温が低い人は、貧血になりやすくなります。鉄だけではなく、人は37度の体温のときに、細胞は栄養などの物質を積極的に取り込みます。

日本女性の平均体温は、36.1度であり、35度台の人も少なくありません。

「そんなことをいっても、私は昔から体温が低くて」という人もいるかもしれません。でも大丈夫です。体温を上げるのも食事でできます。

体温はどこから生まれるかご存じですか?

体温は筋肉の中にあるサルコリピンというたんぱく質が生み出しています。そして、保温するのが体脂肪です。つまり、筋肉の量が少なく、やせている人ほど冷え性になります。

筋肉の量を増やしたいなら、3食の食事でたんぱく質をバランスよくとること。つまり、5種類のたんぱく質(魚介類、肉類、卵類、乳製品、大豆製品)をまんべんなくとることで、改善されます。運動よりもまずは食事です。