心身によい影響を与える色の面積のほうを増やしていきたい

実際に南氏が行った調査でも、「検査室」に黄色を使うと、患者の不安や恐怖心を和らげる効果があったという。

「オレンジ」も黄色と同様に、明るい気持ちにさせる作用がある。これらの色を使った空間では一緒にいる人との距離を近く感じさせる。家族がいるなら団欒の場にもってこいで、1人暮らしの人なら孤独感を和らげる作用が。

反対にタブーな色と、組み合わせは。

「青と緑を組み合わせるとうつ症状の度合いが上がり、活動レベルが下がることが報告されています。女性は、ベージュや灰色の環境では能力が低下し、男性は紫の環境で作業の効率が低下することも確認されています」(同)

本来なら活動性が増す春に不向きな色ともいえるので、ご注意を。室内でそれらの色をゼロにする必要はないが、心身によい影響を与える色の面積のほうを増やしていきたい。

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