【ポイント4】SNSだけのつながりに期待してはいけない

このような人たちは、自ら雇用を生み出し、仕事も自身の手で獲得してきた人たちです。危機的状況に何度も直面し、乗り越えてきた経験があります。また絶えず有能な人材を探している人たちでもあります。いざという時に相談に乗ってもらえる可能性が高いのです。

問題は、どうやって相談に乗ってもらえそうな人たちとつながるかです。LinkedInのようなビジネスSNSを通じて、自分と価値観が同じで学べる人を絶えず探すことは当然です。しかし、SNS上でつながっても目的を共有していないつながりに効果は期待できません。

SNS上だけではなく、リアルで懇意になれるように取り組まなければなりません。テキストのやり取りだけでなく、Zoomなどを使って積極的に交流するように努めます。

リアルの対応なら、つながった人が参加するセミナーに出向き、直接会って名刺交換の時間に会話を交わせば自分の印象を残せます。社内の勉強会にゲストとして招いたり、その人のセミナーを社内で開催したりする方法もあります。

ウェビナーの場合なら、参加したセミナーの内容をコンテンツ化し、自身のSNS上に投稿します。投稿を相手に知らせれば、好意を持ってもらえる可能性は高くなります。つながりをさらに深めるには、相手が投稿したポストを自身のSNSでシェアし、相手のページにコメントを入れます。相手が興味を持ちそうな情報をこちらから知らせる方法も有効です。

「互いにメリット」がある行動を

書籍を読んで感銘を受けた筆者、オンラインのニュースや経済誌の記事に登場する識者など知名度のある人との面識をつくれない場合には、その人への思いをブログに書いたり、刊行された書籍やコラムの読後感や書評などを投稿したりすれば、本人から直接連絡をもらえることがあります。つながりたい人のSNSにコメントを書き込んだり、自身のSNSでリツイートやシェアをしたりすることも効果的です。

実力のある人から懇意にしてもらうには、互いにメリットがあるように行動しなければなりません。時間を掛けてこうした取り組みを実践していけば、あなたを取り巻く人的ネットワーク環境は確実に変わっていきます。

万一の事態が起きた時に慌てて行動を起こすのではなく、人との縁を通じて、「引き抜きが来る人」や「転職の勧誘が来る人」になってください。もっともそうなる人なら、会社はあなたを絶対に手放さないと思います……。

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