成長段階において、失敗と成功の意味は同じ
できる人ほどつい出ちゃう残念な言い方
「みんな経験してきた案件なのに、なんでそんなに心配なの?」
⇒ベテランにはこれでOKだが、心配性の若手には効果がないかも
特に若手に対しては成功体験、失敗体験からそれぞれ得られることはあるけれど、若いうちは失敗経験も大切ということを伝えてください。
失敗して反省するからそれが蓄積して実力になるのであって、それがないと成長が著しく遅れるからです。
私たちビジネスパーソンは、いい反省を積み上げて成長していくのですから、ある意味、成長段階においては、ともに成長の糧となるという意味で、成功と失敗の意味は同じといえるでしょう。
どの業界でも新人や若手社員時代に、失敗して叱られパニックになり思考停止になってしまうというのは、通過儀礼的に諸先輩も経験しています。
「失敗して恥をかかないと人は成長できない」は真実
最初の失敗がトラウマとなってしまうと、失敗することを端から恐れてチャレンジすることを回避したり、新しいことや難易度の高いことから逃げようとしたりしがちですが、「失敗から学ぶ」ことの意義を伝え、その真摯な態度の重要性を教え込まなくてはなりません。
「失敗と書いて成長と読む」「失敗と書いて経験と読む」といいますが、どちらも意味するところは同じでしょうし、「成功者が一番失敗している人」ということにも大いに励まされます。
励まされる、共感するという意味では、『憂鬱でなければ、仕事じゃない』という見城徹さんと藤田晋さんの本のタイトルも、秀逸なのではないでしょうか。
このフレーズには逆に上司のほうが励まされるのではないでしょうか。
リクルート時代、失敗をやらかしてしまった先輩を飲み屋で「失敗して恥をかかないと人は成長できない」と励ましていた部長の言葉が今でも鮮明に残っていますが、それは真実だったからに違いありません。
若い頃は成功体験よりも、むしろ失敗体験によってより成長できるということも部下に教えて欲しいと思います。