「非核化へ結束を締め直さねばならない」と朝日社説

4月6日付の朝日新聞の社説は「日米韓の会合 非核化へ結束締め直せ」との見出しを付け、「北東アジアの平和と安定を築く上で、核兵器のない朝鮮半島の実現は、揺るがすことのできない目標である。日本、米国、韓国は、その重みを自覚し、政策を調整せねばならない」と書き出し、こう訴える。

「予測困難なトランプ外交に加え、日韓の対立も互いの調整を阻んできた。この間も北朝鮮の兵器開発は続いており、事態は悪化している。米政権が同盟重視に戻ったのを機に、結束を締め直さねばならない」

さらに朝日社説は指摘する。

「日米韓の連携を強めるためには、韓国にも熟慮を求めたい。今回の3カ国協議の直後に、韓国外相は中国・アモイを訪れ、米国と中国との間の『バランス外交』を演じた」
「中国は北朝鮮を支える後ろ盾だ。先月、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際も、国連安保理は中国・ロシアの抵抗で強い対応がとれなかった。近く、中朝間の貿易も再開するという」

北朝鮮のミサイルと核のマークを青焼きの地図に表示
写真=iStock.com/LewisTsePuiLung
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日米は中国のくさびを理解し、韓国を結び付けたい

朝日社説は「バランス外交」「北朝鮮の後ろ盾」「中国・ロシアの抵抗」と韓国に警告する。韓国に比較的好意的だった朝日社説がここまで批判するのは珍しい。それだけ文在寅政権の外交が頼りないのである。

続いて朝日社説は「その中国による今回の韓国外相の招待には、米国を牽制し、米韓日の枠組みを切り崩す思惑もあるとみるべきだ」と分析するが、前述したように中国の韓国に対するモーションはすべて日米韓の連携を壊すためのクサビなのだ。日本とアメリカはそこを十分に理解し、韓国をしっかりと陣営に結び付けておく必要がある。

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