どうすればリモートワークで集中力を持続させられるのか。リモートワークの先駆的企業、シックス・アパート広報の壽かおり氏は、「25分作業して5分休憩する『ポモドーロテクニック』を使うと集中力が続く」という――。

※本稿は、壽かおり『リモートワーク大全』(ポプラ社)の一部を再編集したものです。

自宅でリモートワーク
写真=iStock.com/Maryna Andriichenko
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YouTubeで「集中 BGM」と検索してみる

〆切が明確な仕事でさえも、なんだか気分が乗らず手が動かない時ありますよね。「テレビにゲームにベッドと誘惑が多く、誰の目もない一人の家で、果たしてこの仕事を終わらせられるのか⁉ ピンチ!」ということもあるでしょう。

学生時代を思い出してください。学校の宿題や課題は、自宅のデスクでひとりやっていましたよね。もしかしたら、学校や塾の自習室、図書館の方が集中できた人もいるかもしれません。

リモートワークならば、自分を集中状態に持っていくためのいろんな「技」が使えます。学生時代と比べて、その技を使うのに必要な予算も十分にあるはず。作業に集中できる、自分にあった環境作りや切り替えスイッチを見つけましょう。

【音】

オフィスでは、イヤホンをつけて自分の世界に入るのが難しかった方もいるかもしれません。家でならイヤホンはもちろん、ご近所の迷惑にならない音量ならばスピーカーで音楽を流してもOKです。

好きなアーティストの楽曲をかけてもいいし、自分が最も集中できるBGMを探してみるのも良いと思います。YouTubeで「集中 BGM」で探すと、大量にアンビエントな楽曲が出てきます。静かな波音や、野鳥のさえずりなど自然の環境音も良さそうです。

radikoを使って、BGMとしてずっとラジオをつけている人もいます。いつも聴くラジオ局が決まっていれば、番組やコーナーが変わるタイミングが時間の目安にもなります。手を動かせば終わるいつものルーティーン作業のときは、ラジオの話に耳を傾けながらの作業がちょうどよい気分転換になりそうです。

無音派もいるでしょう。イヤホンで耳を塞ぐことが、集中モードに入るスイッチ。ノイズキャンセリングイヤホンがあれば、エアコンのノイズや窓の外から聞こえる喧噪を和らげて、集中しやすい静寂を作ってくれます。