ポモドーロテクニックで時間を効率的に使う

【タイマーをかけて、タイムアタックにしよう】

タスクリストもできた、チームに宣言もした、働きやすい場所にいる、後は手を動かすだけなのに手が動かず、仕事と関係ないSNSに逃避してしまう――。

そういうときは、タイマーをかけるようにしています。残り25分のカウントダウンのタイマーをかけて、「この間にこのタスクだけに集中して、ここまで終わらせる!」と決めます。

もし作業中のタスク以外の別のタスクを思いついた時や、後で対応すれば良いメッセージがチャットで届いた時には、とりあえず手元のメモに書いておいて作業に戻る。25分経ってタイマーが鳴ったとき、あと5分以内で完成できるならその勢いで最後までやる。まだまだ途中であれば、キリの悪いところでもバツっと中断する。そして、タイマーが鳴ったら5分休憩です。

休憩中は、好きなWeb記事を読んだり、SNSをチェックしたりと息抜きの時間。休憩が終わったら、また25分のタイマーを付ける、の繰り返しです。この25分作業&5分休憩を4セットやったら、少し長めの休憩タイム(15分〜30分)を設ける。

この時間管理術を「ポモドーロテクニック」と言います。このテクニックを発明したイタリアのコンサルタント、フランチェスコ・シリロさんがトマト型のキッチンタイマーを使って時間を計ったのが名前の由来だそう。トマトはイタリア語で「Pomodoro」なのです。

「ちゃんとやっている」と思えて気持ちの支えにもなる

個人的にはこの25分は、長すぎず短すぎず集中力が保てる絶妙なタイミングです。そして、この25分をタイムアタックだと思うのもコツです。制限時間内にタスクを終わらせるゲームだと思うのです。たとえば、1セットの間にニュース記事をひとつ書くと決める。残り時間を見ながら、「あと5分だからそろそろまとめなきゃ!」と、お尻に火がついて、時間内に、もしくは時間を多少はみ出しても、なんとか形にできるのです。

壽かおり『リモートワーク大全』(ポプラ社)
壽かおり『リモートワーク大全』(ポプラ社)

私は、集中してタスクをこなせるこの25分間を1日のうちに何セット作れるかを、1日の生産性の指標にしています。

会議や、チャットなどで緊急で差し込まれる仕事も多いため、業務時間の半分から7割程度しか集中時間は作れません。だから、「今日はタスクを集中的に進める日!」と決めた日も、25分の集中タイムを10セットこなせれば満足と決めています。形にならない段階の作業をひとりで進めて心が折れそうなときも、このタイマー集中時間をこなしていれば、自分はちゃんとやっていると思え、気持ちの支えにもなっています。

ライフハックとして有名なポモドーロテクニックの活用については、さまざまな書籍やウェブ記事でも情報が載っています。ぜひ自分に合った時間設定などを考えてみてください。

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