幕末明治を旅した“縄文仲間”の肖像
蓑虫山人。今にわかに注目を集めている人物だ。鉄道がようやく整備されようという時代に、仮設テントにもなる竹製の笈を背負って日本全国を旅した画人である。
1836年、現在の岐阜県に生まれ、14歳から全国を放浪、1900年に没した。世は幕末から明治への転換期。この時代を生きた偉人の姿は様々に語られてきたが、蓑虫山人の特異性はどこまでも庶民であることだと望月氏は語る。
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