治療方法は歯科医に任せず、自分でも調べてみよう

医療技術は日進月歩で進歩しています。歯科も同じで、新しい治療法がどんどん開発されています。そして、どの治療を選ぶのかは歯科医によって異なります。詰め物やかぶせ物を例に、わかりやすく説明しましょう。

堀滋『歯のメンテナンス大全』(飛鳥新社)
堀滋『歯のメンテナンス大全』(飛鳥新社)

部位や症例にもよりますが、現在、保険適用になっている素材はレジン(プラスチック製)、金属(金銀パラジウム合金)、ハイブリッドセラミックですが、それ以外にも金(ゴールド)、オールセラミック、メタルボンド(中は金属で外はセラミック)、ジルコニアなど種類がたくさんあります。それぞれメリットとデメリットがありますし、かかる費用も異なります。自分の予算に合って、体に優しく安全で、できるだけ長持ちするものを選ぶことをおすすめします。

歯の治療は一生に関わります。おまかせではなく、どのような治療があるのか、あとで後悔しないためにも自分でも調べましょう。これがベストと推奨してくれる治療法のほか、保険外も含めて複数の治療法を提示して、選択肢を与えてくれる歯科医での治療が望ましいでしょう。きちんと説明があるかどうかも判断基準になります。

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