日本で最も救急搬送患者を受け入れている湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)の救命救急センター(ER)。2020年1月から12月までのER受診総患者数は4万3199人、さらに同年2月から2021年1月3日までに798人の新型コロナ患者の入院治療を行ってきた。同院では救急の発熱外来を訪れるおよそ「6人に1人」が新型コロナ陽性患者という。
私はこの年末年始、「絶対に救急患者を断らない」という同院に密着取材した。同院各科の医師、そして周囲にある地域の病院が、救急医療の最前線で奮闘する現場をリポートする——。(第2回/全3回)(取材・文=ジャーナリスト・笹井恵里子)
男性は「診療拒否同意書」にサインし、ERを去った
2020年年末の湘南鎌倉総合病院ERにもさまざまな人が訪れ、一時期はごったがえしていた。
「死んでもいい。俺は帰るよ」
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