多くの会社が社員を雇わなくなる時代へ

もともと会社にとって正社員は、「●時から■時まで」と拘束できることに価値がありました。ところがリモートワークでは、実際に社員が働いているかどうかはわかりません。

そうなると「何をやったか」でしか評価ができなくなります。

要は「成果物主義」が進むわけです。

その結果、会社から見た社員は、忠誠心ややる気で評価するのではなく、「いくらでこんな仕事をしてくれる人」というドライな存在に変わります。

そうなると、会社はわざわざ固定費を投じて正社員を雇用し続けるより、「フリーランスに業務を委託するほうがよくない?」となるのは必然でしょう。

だからこそ、リモートワークが進むことで、社員の必要性も如実になくなっていくわけです。

したがってStockSun型の経営は、withコロナ・afterコロナの時代に、一気に浸透していくと思います。

『稼ぐことから逃げるな』(KADOKAWA)より
イラスト=Takako
稼ぐことから逃げるな』(KADOKAWA)より

非正社員の数が正社員を上回るときがくる

もちろん業務によっては社員であるほうがいい場合もありますので、社員ゼロがベストとはいいません。ただし割合でいえば、非正社員の数が正社員を大きく上回る時代が来るでしょう。

社員がフリーランスに変われば、人件費が変動費となります。

「売上が上がったら人を入れよう」「売上が下がったら人を切ろう」と粗利にあわせて連動するものとなるのです。

そうして人件費が変動費化し、家賃もゼロに近づいていけば、固定費がなくなって赤字のリスクはほとんどなくなります。

この先はそうした経営手法を多くの会社が採り入れる、というよりも、採り入れざるをえなくなっていくでしょう。

その状況になってから焦るのではなく、今から準備し、「ビジネス戦闘力」を上げておきましょう。

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