代理店やコンサルでも異業種経験は役に立つ
たとえば、いったん出版業界で働いてからITの会社に転職すれば、組織形態が全く違うことが実感でき、「出版業界のこの部分をIT化したら劇的に効率が上がる」といった斬新なアイデアも生まれやすいでしょう。
そうしてIT業界の中において、出版業界向けのサービスでは他の追随を許さないポジションを得られるかもしれません。
学生の間で人気の高い広告代理店やコンサル業に関しても、同じことがいえます。
同じ広告マンやコンサルタントになるにしても、他業種を経験しておくことで「出版業界に詳しいコンサルタント」や「医療業界に詳しい広告マン」といった存在になれます。
「インダストリー×スキル」が武器になる
このように得意分野をかけ合わせる際は、「インダストリー(産業)×スキル」が1つの強力な組み合わせとなります。
たとえば「フランチャイズ×ウェブマーケティングスキル」「出版×コンサルティングスキル(出版コンサルタント)」「IT業界×ライティングスキル(ITライター)」等々です。
したがって代理店やコンサル、IT業といった“中間業”に就く場合でも、メーカーなどの“実業”側に一度身を挺しておくと、後々大きな武器となりうるのです。
以上のことを踏まえながら、自分の得意領域を戦略的に3年スパンくらいで集中的に学んでいくことで、20代のうちに得意分野をかけ合わせられるようになります。
もし将来的にフリーランスになった場合でも、得意分野がいくつかの分野をまたいでいる人材は、その領域においてかなり重宝します。