成功は自分の手柄、失敗は誰かのせい
共和党候補としても、大統領候補としても常に世論調査では不利な状況でしたが、トランプはこうした世論調査を「フェイク呼ばわり」することで逆境を乗り切り、見事に当選したのです。若いころからマスコミの注目を浴びてきたトランプにとって「自分に対する他人の評価、とりわけマスコミの評価を決して信じてはいけない」は決して変わることのない真実なのです。
都合の良い情報は信じても、都合の悪い情報は「フェイク」と切り捨てる。成功は自分の手柄であり、失敗は誰かのせいにすればいい。逆境を乗り越えるためにはこれくらいのタフな精神が不可欠なのかもしれないと、トランプを見ていると思わされます。
そんなトランプから見れば、自らとアメリカ経済を苦境に追い込んだ新型コロナさえ「これは消えてなくなる。物事が消え去るように新型コロナもなくなる」はずのものなのです。