欲しいモノはあるが中古でもよい

三浦展『コロナが加速する格差消費 分断される階層の真実』(朝日新書)
三浦展『コロナが加速する格差消費 分断される階層の真実』(朝日新書)

ただし、平成世代が何が欲しいか、どんなことがしたいかは、産業界の人々の思惑と異なっている可能性は十分ある。産業界としてはマイカー、マイホーム、ファッションなどを買ってほしいが、平成世代はゲームを買いたいだけかもしれないからである。

それから、欲しいモノはあっても、中古品を買う人が増えたり、ネットで買う人が増えたりしたので、新品を既存の業態の店舗で買う人が減ったことは言うまでもない。また古着も中古車も中古住宅も人気が増大している。

旅行会社は、パリやローマに旅行してほしいが、平成世代が行きたいのはウズベキスタンかもしれないのである。

【関連記事】
なぜ所得が低い人ほど、とにかくモノにお金を使いたがるのか
"若者の老害化"がとどめだ! 「PayPayの猛毒」で絶命…キャッシュレス企業の末路
アフターコロナ時代に「消滅する店舗vs売り上げが伸びる店舗」の決定的な違い
イマドキ就活生が、男ばかりの職場を本気で「気持ち悪い」と思うワケ
なぜ、アラサーキャリア女子がおっさんドラマ『半沢直樹』を好んで観るのか