たくさんの英単語を効率よく覚えるにはどうすればいいか。ベストセラー『英単語の語源図鑑』著者の清水建二氏は「100の語源で1万語を覚えられる」という。イーオンの三宅義和社長が聞いた――。(第1回/全3回)
英語教材開発者の清水建二氏
撮影=原貴彦
英語教材開発者の清水建二氏

「語源学習」の本は売れるという確かな手ごたえ

【三宅義和(イーオン社長)】清水先生といえば、2年前に発売された『英単語の語源図鑑』(かんき出版)が、続編の2作品〔『続 英単語の語源図鑑』『英熟語図鑑』(ともにかんき出版)〕を含めたシリーズ累計90万部と大ヒットとなっています。発売前から「これは売れそうだな」という感覚はあったのですか?

【清水建二(KEN’S ENGLISH INSTITUTE代表、英語教材開発者)】さすがにここまで売れるとは思っていませんでしたが、ある程度の自信はありました。というのも、10年ほど前に別の出版社から同じ「語源学習」をコンセプトにした本を出して、それが6万部くらい売れたのです。今では絶版になっていますが、こちらもシリーズ化されて、3作出させていただきました。

しかし、この10年前の本については、編集の都合上、「イラストで覚える」と謳っているわりに、各ページに出てくる主要な4つの単語について、イラストがひとつも載っていないのです。しかも、そのイラストが必ずしも単語とマッチしていたわけではありませんでした。私のなかで消化不良感があったのですね。そうした反省を踏まえてつくったのが、2年前に出した『英単語の語源図鑑』だったのです。

【三宅】たしかに『英単語の語源図鑑』には、単語一つひとつにイラストがついて、しかもわかりやすいですね。