タレントのハリー杉山さんは、ラジオ番組で乃木坂46の齋藤飛鳥さんと共演している。熱心なリスナーの間では「齋藤飛鳥さんの話す英語が急に流暢になった」と話題だという。イーオンの三宅義和社長が、ハリーさんにそのわけを聞いた――。(第3回/全3回)
タレントのハリー杉山氏
撮影=原貴彦
タレントのハリー杉山氏

カメラの前では英語を話すときのほうがソワソワする

【三宅義和(イーオン社長)】ハリーさんは英語も日本語も流暢でいらっしゃいます。英語を話すときの自分と日本語を話すときの自分は何か違うということはありますか?

【ハリー杉山(タレント)】いまではさほど大きな差を感じませんが、10年前は英語を話すときのほうが圧倒的にアグレッシブでした。10代のときから英語で勉強していますし、英語で生活していたので。

結局、僕たちが言語を話すときは会話の適切なリズムや「どのタイミングで何を言えば面白いのか」といったパターンをたくさん持っていて、当時の僕は英語のほうがそのパターンの引き出しが多かった、ということです。

たとえば、相手のチャームポイントに気づいたときに、それを自分の言葉で瞬時に拾い上げることができるか。10年前の僕は英語ならそれが自然にできましたが、日本語だとどうしても表現が限られる感じがしたんですね。

【三宅】なるほど。咄嗟に引っ張り出せるパターンの多い言語を話すときほど、表現力が豊かになる。ゆえにアグレッシブになると。たしかに言語はそういうものですね。

【ハリー】はい。ただし、この10年間は、少なくともカメラの前では、日本語で話すほうがアグレッシブになれます。たまに英語のお仕事もありますけど、ソワソワする自分がいます(笑)。

【三宅】それはいまの生活で日本語を使うほうが多いからですか?

【ハリー】それもありますし、日本で芸能活動をはじめて、日本語を通していろんな人生経験を糧にしているので、日本語の引き出しのほうがスムーズに開くようになった感じです。語彙力は英語のほうが多いはずなんですけどね。