なんでも欧米に追随するのをやめなさい

また、小泉大臣は日本の高性能な火力発電所の輸出にも「待った」をかけている。ベトナムで設置予定であった火力発電所建設計画の再検討を訴えて潰そうとし、環境省内に同輸出の支援条件を厳格化するための検討会を立ち上げている。途上国は必ずしもグリーン発電のような高コスト体質の発電方法を望んでいるわけではなく、日本の高性能な火力発電所建設のビジネス機会は十分にある。それにもかかわらず、日本企業のビジネス機会を日本の大臣自ら積極的に潰そうというのだから堪らない。

たしかに、欧州は石炭火力発電所を全廃しようとしており、そのような動きが国際社会の一部で高まりつつあることは事実であろう。しかし、日本には日本のエネルギー事情があり、そして日本には日本のビジネスがある。何でもかんでも欧州に合わせるというのなら、日本独自の環境行政などやめてしまって、欧州委員会に政策を丸投げして決めてもらった良い。

仮にバイデン大統領が大統領選挙の結果として生まれた場合、日本の立場はますます厳しいものになるだろう。そのような厳しい情勢の中で世界と日本の意識が違うというなら、世界に対して日本の言い分を納得させるために権謀術数を張り巡らせて、日本のビジネスを守るために戦うのが日本の政治家だ。

外国が決めたことを子どもの使いのように日本で主張・推進する政治はいい加減にしてほしい。まして、それが国際会議で外国人から赤っ恥をかかされたことへの反動だとしたら最低である。われわれ日本国民は日本国の利益を代弁する政治家を欲している。

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