「もっとやりたいことにチャレンジすればよかった」

【50代を後悔している理由9位】「やりたいこと」と「やりたくないこと」のバランスを考えていなかった

長年組織の中にいると「何がやりたくて、この会社に入ったか」ということすら、思い出せなくなるといいます。

上司に指示されるまま仕事をして10年、20年たつと、「やりたいことが何かなんて、考えても仕方ない。どうせ上の指示通りにやらないといけないんだから」と思うようになってしまいます。

当然、「やりたいこと」の方がモチベーションも高まるし力も発揮できるのですが、「そんなこと考えてもムダ。がっかりするだけで、むしろ精神衛生上よくない」と割り切って、月並みな手腕で仕事をこなすようになり、成長が止まってしまうのです。

そのことに後で気づいて、「あきらめずにもっと『やりたいこと』にチャレンジすればよかった」と、後悔するのです。

再雇用の条件、退職金、年金……

【50代を後悔している理由8位】低い条件の再雇用に甘んじてしまった

定年間近になり、「再就職・転職や起業は面倒だし、社会保険もあるし」という安易な気持ちから、新入社員より低い条件の再雇用に甘んじてしまい、「別の選択をすればよかった」と、後悔している人がたくさんいます。

転職などのアクションや情報収集すら行わなかったことを後悔している人もいれば、アクションを起こしたり、これまでの人間関係からオファーをもらったものの、踏ん切りがつかなかったことを後悔している人もいます。

60歳の時点で年収500~600万円の再就職先があったのに、時給1200円程度の再雇用に甘んじてしまい、仕事量と待遇のギャップに気づいて後悔に発展するというケースです。

【50代を後悔している理由7位】退職金、年金があまりに少なくシュンとしてしまった

しばらく前から、企業が50代や40代後半の社員に向けて「セカンド・ライフ研修」を実施するなど、定年後の人生設計を応援するようになっています。

研修の中身は、まず受講者が定年時にもらえる退職金と、定年後の年金支給額を個人ごとに明示します。そしてそこから現実的に生きがい、家庭、健康といった面を含めて、どのように定年後を過ごしていくか、計画を練るというものです。

金額を見た瞬間、思っていたよりもあまりにも少なくて「シュン」としてしまうので、暗い雰囲気の研修となるそうです。退職金や年金の額にあまりに無頓着すぎたという点で、このあと出てくる「1位」につながる後悔でもあります。