ダイエットで食事制限をするときは、なにに気を付ければいいのか。体重115キロから40キロの減量に成功した医療記者の朽木誠一郎さんは、昼食に「おにぎり、ゆで卵、サラダ」を選んでいたという。なぜその3つなのか――。(第2回/全4回)
※本稿は、朽木誠一郎『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
「そばと丼セット」だった昼食を一変
2017年5月のある日のランチタイム。僕は会社のデスクで、コンビニで買ってきたおにぎり1個、ゆで卵1個、蒸し鶏などのトッピングが入ったちょっとリッチなサラダと向き合っていました。
それまで、昼食と言えばそば屋の大盛りそばと丼もののセットや、牛丼チェーンの特盛を平らげて、何なら帰り道に菓子パンを買って戻っていたので、あまりの違いに頭がクラクラしそうです。
また無茶なダイエットを始めたと思ったでしょうか。しかし、これはパーソナルジムに入会し、その管理栄養士さんが立てた方針に拠るもの。どうしてこうなるのか、説明しておきます。
『肥満症診療ガイドライン2016』において、肥満症では標準体重1キロあたり25キロカロリー以下、高度肥満症で20~25キロカロリー以下を基準に、医師や管理栄養士が個々の患者にあわせた摂取エネルギー量を設定します。標準体重とは、身長に対してBMI22として計算した値でした。身長175センチの僕なら約67キロです。僕がBMI25以上の肥満の状態にあれば、望ましい1日の摂取エネルギーは25キロカロリー×67キロ=1675キロカロリー以下。高度肥満に当たる最高体重115キロ時は、最低で20キロカロリー×67キロ=1340キロカロリーの食事になります。