オンライン会議に必要な「プレゼンテーション」力

特にリモートでのコミュニケーションが増えるテレワークで活用するオンライン会議システムでは、約13インチの二次元の画面の中で自分を表現することが求められます。相手の反応もよくわからず、「まぁ、こんなもんかな? 反応もないし」と、コミュニケーションをあきらめてしまい、伝えるべきコンテンツは伝えるけど、そこに至るまでの思いや熱意などを乗せずに終わってしまうことが多くなります。オンラインだからこその良さもあるので、自分らしい表現を心掛けることで、プレゼン力を高めていきましょう。

具体的には、パッション型であれば、熱意を表現しつつも相手が飲み込むための間を取ったり、意見収集のための質問をいくつか準備しておきましょう。「一方的に押し切られた!」と思われることがないように、相手にいかに話をさせるかという工夫が大切です。

反対にクール型は、文字やデータで理論武装しがちです。しかし、そこは理だけではなく情の部分を見せるなど、自分の思いを自分の言葉で話すことが大切です。過去の偉人の言葉などを流用すると抵抗なく表現ができるかもしれません。

「論理と心理」に働きかける話し方をする

リモートではやはり準備が必要です。行き当たりばったりではなく、相手の右脳と左脳の両面に働きかけられるように、論理と心理の両面からのアプローチを意識するとよいでしょう。

片桐あい『これからのテレワーク 新しい時代の働き方の教科書』(自由国民社)
片桐あい『これからのテレワーク 新しい時代の働き方の教科書』(自由国民社)

つまり、納得感のある説明の内容(コンテンツ)と、「それやりたい!」と思わせるような表現(デリバリー)、そして何よりもリーダーとしての在り方(プレゼンス)が表現できるように、しっかり準備して臨みましょう。

オンラインでの会議や面談はプレゼンの場だと意識することで、相手への届き方は変わってきます。完璧を目指すよりも、「らしさ」が伝わるプレゼンを目指しましょう。

まだまだ始まったばかりのテレワークという働き方。味方につけてビジネスで成果を出せるリーダーになるのか、うまく使いこなせずに成果が出せないリーダーになるのか。やってみなければ、わからないことばかり。まずは、トライ&エラーを繰り返し、自分のチームらしいやり方をぜひみつけてほしいと思います。

目の前に部下がいないと仕事ができない人というレッテルを貼られる前に、この3つの力を身につけ、リモートでもリアルでもチームでの成果を狙っていきましょう。

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