【業界研究】「オンライン合コン業者」を3つに分類する

今現在、Zoomを使って合コンやマッチングを企画する業者がどっと増えていますが、その業者のタイプは様々なので、大きく3パターンに分けて説明します。

①中堅~大手の婚活パーティー会社

長年にわたり婚活パーティーを運営してきた企業は、コロナ対策を徹底しながらもできる限りイベントの開催をし続けていましたが、イベントを自粛せざるを得なくなった頃からオンライン企画に切り替えてどんどん打ち出しています。自社のパーティー会場を保有しているところも多いことから、本音はリアルなイベントを開催して収益を上げたいのが本心かと思いますが……。

こういった既存の婚活パーティー会社は、身分証による本人確認などの会員管理がしっかりしており、まとまった会員数も保有しているため年代やテーマに沿った企画を打ち出して集客できるので、オンライン合コンの際にも安心して参加できるのが最大のメリット。また司会進行や1on1のシャッフルなどの仕切りも安定しているのは、さすが専門業者といったところでしょう。

オンライン合コンの会費は男性が2000~3000円前後、女性は1000円程度が目安。なかには「男性3000円で参加し放題」といった月額制のところもあります。

②出会いを提供する“相席居酒屋系”飲食店

飲食店で相席をすることで出会いがもたらされる相席屋も、臨時休業中に“オンライン相席”なるZoom合コンの場を設けていました。コロナ対策を徹底した上で営業再開をしていますが、3密を避けるためマスクの装着やアクリル板を挟んで出会っていくのはなかなかハードルが高いと思う人もいるかもしれません。今後はリアルな相席と並行して、オンライン相席も継続していくと思われます。

こういった相席店が主催するオンライン合コンは、元々このお店に足を運んでいたお客さん繋がりの参加者が想定されるので、またすぐ実店舗に足を運びたくなるのが心理でしょう。

③スタートアップやIT系など他業種からの新規参入

「オンライン合コン」という出会いの新潮流をビジネスチャンスと捉えて、新規参入してきた運営者がただ今急増中です。そもそもZoomさえ使えれば誰でもオンライン合コンの主催は可能で、あとは集客ツールとしてTwitterを開設し、参加したい人はLINEアカウントを登録してもらう導線にして、オンライン合コンの告知と開催を繰り返しながら登録者数を増やすという手法です。なかにはHPやnoteなどを開設し、システムを説明したり主催者としての想いを綴っているところもあります。

運営している人の層は、これから起業も視野に入れている学生やスタートアップ系、ITに強いシステムエンジニアの副業、企業の新規部門として試行しているところなど、様々です。マッチング方法も、主催者が手動でやっているところもあれば、AIが自動でマッチングするシステムのところも。

参加費は、まだ開始して間もないため進行も手探り中であったり会員数も少ないため、今は「コロナが終息するまでのキャンペーン」などといった打ち出しで、参加費無料か、取っても数百円~の低価格にしているところが多く見られます。ただ、将来的には会費を取るつもりでやっている業者がほとんどだと思われます。