失敗の責任を全て菅義偉に押しつける安倍晋三
また、最近では黒川元東京高検検事長と懇意であったのは、安倍首相ではなく菅官房長官であり、安倍首相自身は検察庁法を含む国家公務員法改正案には興味がなかったとされる情報が平然とメディアに垂れ流されている。真偽のほどは確かではないが、国会に重要法案として閣法として提出される法律に対して、安倍首相の思い入れがない、とする言い訳が成り立つわけがない。しかし、安倍政権はいまや失敗したことは何でも菅官房長官の責任として丸投げせんばかりの勢いだ。
一人の国民として、選挙区の一般有権者とろくに話したこともない世襲議員による門閥支配と堕した自民党内の跡目争いなど、国民生活に何ら関係がないくだらないものだと思う。彼らは国民生活からかけ離れた人々だからこそ、政権在任中最も危機管理が必要とされる状況の中で、官房長官をスポイルするような無謀な行為を平然としているのだろう。そして、財務省の顔色を伺いながら、自分たちの利権関連予算をつけるような真似をしているのだ。
われわれ国民はアフター・コロナの日本の立て直しを見据えた本物の知恵を出すことができる政治家を必要としている。
菅義偉は国民のための派閥をつくってくれ
たしかに、血縁・姻戚関係で主要ポストをたらい回しにしている政治の現状では何を言っても無駄かもしれない。しかし、今こそ、秋田からの集団就職、東京の段ボール工場で働き、その後政治家として真面目に政策立案に取り組んできた菅官房長官のような人物こそが必要だ。言動の派手さではなく、国民生活の一つひとつを注視し、知恵を使って国民の生活改善する提案を行うセンスが問われている。
今年の夏に内閣改造があるのか不明であるが、菅官房長官には閣外に出られた後には国民生活に根差した政策を実現できる派閥を立ち上げてほしい。