岡田晴恵を育てた男、謎に包まれた田代眞人
昨今の“コロナ特需”でテレビに出ずっぱりの白鴎大学の岡田晴恵教授。感染免疫学、公衆衛生学を専門とし、詳細な解説や時に大胆な発言ですっかりお茶の間の顔となる。日に日にあか抜けるビジュアル変化は熟女好き男性のハートをガッチリつかみ、「モーニングショー」(テレビ朝日)がオンエアされるたびに、ネット掲示板の5ちゃんねるでは「晴恵実況スレ」が立つほどだ。
“コロナ特需”に乗っかったマスコミ各誌が岡田晴恵を取り上げるなかで、『週刊文春』(2020年3月26日号)では、国立感染症研究所の研究員時代に執筆した岡田の論文に不正疑惑があったことを報じた。さらに当時の上司にあたる田代眞人との不倫疑惑も取りざたされた。
同誌によれば岡田は、1990年代後半に感染研・ウイルス第一部の実験補助員に採用された。そのとき部長だったのが、当時のインフルエンザ研究の権威であった田代眞人。彼が第三部の部長に異動した際に、岡田は研究員として正式採用されたそうだ。
岡田は田代のもとで実績を積み、共同研究者として数々の論文を発表する。岡田がこれまで出版した書籍を見ると、『鳥インフルエンザの脅威』(河出書房新社)をはじめ田代が監修したものが多く、『感染症とたたかう インフルエンザとSARS』(岩波書店)など共著も多い。
田代は“コロナの女王・岡田晴恵”を手塩にかけてつくり上げた。岡田の研究姿勢には、田代イズムが脈々と受け継がれているに違いない。