数検準1級、英検1級、漢検2級に合格した富山県の小6女子
淵上理音さんは数検準1級、英検1級、漢検2級に合格した富山県在住の小学6年生女子だ。
彼女が最初に興味を持ったのは算数だった。お父さんの龍さんによると、「理音は3、4歳の頃から、幼児向け・小学生向けのドリルを解くのが好きだったのですが、小1の秋に小6の内容ができるまでになったのです。そこで力試しに数検7級(小5相当)を受けさせてみたら合格しまして。その時に、英検というのもあるよと伝えたら、それもやってみたいと言い出しました」という。
とはいえ、それまで英語の勉強をしたことはない。英検にも合格したいと言ったとき、本当の意味で英語ができるようになりたいと思ったわけではないと直感した龍さんは、「大人でも習得するには苦労するらしい英語という外国語を、小学生の自分にもできることを証明して認められたい、ということだったのでしょう。そこで、無理に英語を好きにさせようと小手先でごまかすのではなく、わが子に芽生えた自尊心を満たしてやる方法を考えました」と言う。
子供にとって最大の報酬は達成感を得られること。そして、大人(親や教師)や社会(学校や友達)からの承認を得られること。それを自ら求めるよう仕掛けたという。
日本中どこでも誰でも受けられ、級別に到達目標が明確に示されているので学習計画を立てやすい。そして合格すると達成感が得られる。検定の魅力を、龍さんはこう話す。
小3で漢検2級、小4夏に英検1級、秋には数検2級に合格
小4までは、数検、英検、漢検や全国統一小学生テスト、算数オリンピックなどで良い成績を収めることを目標として勉強させた。小3で漢検2級、小4の夏には英検1級、そして秋には数検2級に合格。
高校レベルの数学、英語、漢字の勉強が一通りできたので、次の目標は、センター試験の模試に挑戦すること。古文や漢文の勉強も始めたそうだ。
「古文の勉強から平安時代の文学に興味を持ち、その流れで天皇や日本史にも関心を持つようになりました。さらに昔から日本と密接な関係にあった中国大陸の歴史にも興味を持ち、中国語の学習のきっかけにもなりました」
ハングル語、アラビア語、ムスリムやクルアーン(コーラン)へと興味は広がっているという。
「テキスト選び、試験の申し込みなど、できることは親がしました。小3までは一緒に勉強していましたが、小4からは完全に彼女の独学です。とはいえ、まだ小学生。一人では行き詰まることもあるので、小学生の間はできるだけ横に座って見守るようにしています」