ストレスを味方につけよう
現状、新型コロナウイルスのワクチンも薬もないので、感染したら、自己免疫で治すしかない。だからこそ、高山教授は、「規則正しい生活を心がけ、栄養たっぷりの食事をおいしく食べて、子供とたくさんストレスと上手に付き合おう。栄養素はビタミンCを多めに」という。
「ストレスを感じると、それに対処するために愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシン(※)が分泌されます。それが分泌されることによって、『誰かに支えてほしい』『愛する人にそばにいてほしい』という感情がわくことがわかっています。考え方によっては、ストレスは家族の絆を強めてくれる作用もあるということです」
※下垂体後葉から放出されるホルモン。オキシトシンが分泌されると、母性的な行動の促進、不安減少、好奇心の高まり、痛みの感覚の減少など、情緒の安定と心を癒やす働きがあることがわかっている。
さらに、オキシトシンは人に思いやりを示すことでも分泌されるという(※※)。つまり、わが子をうんとかわいがったり、新型コロナウイルスの影響で売上が落ちて困っている生産者の方からオンラインで商品を買ったり、電話で友人を励ましたりといった行動をすることでも、自分自身が幸せを感じ、心の健康を保つことにもつながるのだ。
※※参考動画 ストレスと友達になる方法 ケリー・マクゴニカル
「今は大変ですが、こんなに子供と長く一緒に過ごす機会は後にも先にもないかもしれません。10年後に、あの非常事態はいい経験になった、子供と一生の中で最も濃厚な時間を過ごした、たくさんの思い出を作ることができたと思えるようになるといいですね。みんなで頑張りましょう」