新型コロナ対策特措法に基づく緊急事態宣言は出たものの、外出や営業の自粛をめぐり各所で混乱が続いている。根本的な原因は何か。プレジデント社の公式メールマガジン「橋下徹の『問題解決の授業』」(4月14日配信)から抜粋記事をお届けします。
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政府や知事たちは「明日の飯が食えなくなる人」のことを考えているか
政府や各知事が、全国いたるところで外出自粛要請と営業自粛要請をバンバンかけまくっている。
「命を守るために家にいてください!」
「STAY HOME!」
「家にいるだけで人の命を救うことができる」
しかしそのような掛け声をかけている人たちは、基本的にはある程度収入があり、明日の飯に困らない人たちばかりだ。
彼ら彼女らにとっては「家にいるだけで」で済む。明日の飯が食える人にとっては、家にいることでとにかく感染拡大を止めたい。それは自分の命の安全にもつながる。
一方、営業自粛によって明日の飯が食えなくなる人たちにとっては、「家にいるだけで」では済まない。自分の生活が犠牲になる。
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ここを、政府や各知事、そして中央省庁や都市部の役所の役人たちは真に理解しているのだろうか?
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