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真のリーダーは情報の「量」ではなく「質」を頭に叩き込む
吉村さんの記者会見やテレビ出演を見れば一目瞭然だが、彼はすべて自分の言葉で語っている。記者会見のときにプロンプターは使わない。大阪府にプロンプターがないという事情もあるが。
このことは吉村さんが、有権者に向けて発する内容について、すべて頭に入れていることを物語っている。
ただし、頭に100%の「量」を入れているのではない。大きな論理、重要ポイントを完璧に入れているのであって、細かな事実関係などは担当の職員に説明をさせる手法を採る。
つまり、リーダーとして必要な情報インプット能力は、頭に入れる情報の「量」を拡大するのではなく、「質」を極めることだ。あらゆる情報を頭に入れる博識タイプはリーダーにふさわしくない。このような博識タイプは、肝心な時に、自分の頭の中にある雑学を延々と披歴するパターンに陥ることが多い。
周囲が「今、そんな話をしている場合じゃねえーよ」と感じているのに、本人は自分の雑学話に悦に入っている。
そうではなく真のリーダーは、自分の頭の中に入れておく情報を的確に「選別する」。リーダーとしての判断に必要な情報、周辺に発信するのに必要な情報を、膨大な情報の中から選別し、情報の「質」にこだわるのだ。
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そして演説原稿を事前に用意すると、どうしても演説の格調や文章の美しさを気にしてしまうし、色々な情報を入れようと力が入ってしまう。事前に何度も何度も修正しながら、どんどん格式の高さや文章の美しさ、情報の多さを極めることにエネルギーを割くようになってしまう。