木本さん、まずは落ち着いてください

——大西さん、私、とにかくコロナが怖いんです。死にたくないのです。どうしたら感染から防げますか。私、アルコールを30分おきに、自分の手にぶちまけているのです。それで安全でしょうか。

私は嵐のように質問を大西さんにぶつけた。

【大西さん】「木本さん、落ち着いてくださいね。まず、アルコールは水が使えないときに便利ですが、手荒れが気になる方は流水と石鹸で手洗いを行うこともおすすめです。感染症予防の基本である、手を『流れる水で』『石鹸をつけて』『隅々まで』『よくこする』こと。流れる水がない場合は手指消毒剤を使うのでも大丈夫です。ちなみにアルコールも正しい使い方をしないと効果を発揮できない恐れがあります」

——ちなみに、マスクには予防効果はあるのでしょうか。男性上司は「WHOは、マスクの着用は特に推奨していないよ」と常々言ってくるのですが……。やっぱり着けているほうが安心するんです。

正しいやり方をしないと、意外と洗い残しが多い

【大西さん】「マスクをしていることで、手で鼻や口を直接触ることを防げますが、実際にどれくらい新型コロナウイルスを防げるのかという部分に関しては、わかっていない部分も多いです。また、マスクを着けたり外したりする際はひも部分のみ持つようにし、フィルターの部分には触らないようにすることが大切ですね」

——そうなのですね……。話すは戻りますが、手洗いってどれくらいの頻度でやるべきなのですか。

【大西さん】「木本さんは30分おきにアルコールをつけているみたいですが、時間単位で区切るというよりは、まず外から屋内に入ったら必ず手を洗いましょう。それを習慣づけることが大切です。また何か作業する前後、料理をするならならその前後に手を洗うことも大切です」

——わかりました。それでは実際に正しい手の洗い方を教えてください。大西さん、よろしくお願いします!

【大西さん】「はい。その前にまず、普段は手洗いするとき、どのようにやっているのかを教えてください」

——どうやってって……。それはまず、水をつけて、石鹸をつけて、手の平をこすり合わせて、あとは流れで適当に……。

【大西さん】「そのやり方だと、洗い残しが多くなってしまいますね……」

と、いうことで、大西さんに正しい手洗いをステップに分けて解説をしてもらった。