通常の新幹線グリーン車を利用して最短ルートで移動する場合にかかる料金を計算してみますね。(全て大人・通常期で計算)
東京駅から京都駅までは、のぞみ号に2時間10~20分程度乗ることになります。料金は1万680円(グリーン車)です。次いで、京都から博多へ向かう場合には、またのぞみ号に乗って2時間40~50分程度かかります。料金は1万2420円です。博多から東京まで帰る際には、のぞみ号で5時間程度。料金は1万6570円になります。そして、これに東京ー博多の往復乗車券2万5340円が必要となります。
足し合わせると6万5010円。ただし、これは1人分の切符です。2人分の場合は、13万320円にもなります。
フルムーンパス2人分との料金の差は実に4万5690円にもなります。
フルムーンパスではのぞみ号に乗車できないのが気になるところですが、道程はどうなるのでしょうか。
まず、東京駅から京都駅まで、ひかり号に乗ることになります。所要時間は2時間40分程度です。京都駅から博多駅までもひかり号やさくら号などに乗車します。乗車時間は2時間40分程度です。
東京―博多間を乗り換えなしで移動できるのぞみ号に乗車できないため、博多駅から東京駅まで帰る際には乗り換えが必要となるのが難点ですが、こちらも意外にも所要時間に差はありません。博多から新大阪駅まで2時間30~40分さくら号に乗車し、さらに新大阪駅でひかり号に乗り換えて3時間程度です。乗り換え時間を考えると、博多駅から東京駅までは最短6時間程度だと考えられるでしょう。
最も長い東京―博多間の移動でも、所要時間の差は1時間程度で済んでしまいます。東氏は「岡山で新幹線を降りて、マリンライナーで瀬戸大橋を渡って四国に行ってお寺を巡るのも夫婦の旅としてはオツです」と話す。
短い区間でも気軽にグリーン車利用
フルムーンパスは、価格を気にせず短い区間でも気軽にグリーン車を利用できるのが最大の魅力です。予定を立てず、気の向くまま下車駅を決めて降りてみるのもいいでしょう。
「オトク切符とインターネットで検索するとたくさん出てくるので、旅のスタイルにあった切符をチョイスするのが最高な旅行への近道です」(東氏)
夫婦2人でグリーン車に乗り、ゆったりぜいたくな旅をしてみるのはいかがでしょうか。
※2020/03/27 0:05追記:一部料金表示に誤りがあったため、修正しました。