静岡、山梨、神奈川を拠点とする6つの生協で構成されているユーコープ事業連合も、「宅配からの派生型」ネットスーパーだ。生協の配送というと従来は共同購入が主力だったが、時代は変わった。ユーコープの共同購入の利用者は毎年10%ずつ下がり続け、すでに供給高(売上高)1000億円の4分の3が個配で占められている。昨年、ユーコープに加入し個配を利用した会員11万7000人のうち、約半数がこれまで生協の店舗も共同購入も利用したことがない人々だ。
ただし、他のネットスーパーが便数を増やし、2~3時間という細かい時間指定を実現しているのに対して、ユーコープをはじめとする生協系は共同購入の伝統を受け継いでいまも配送は週に一度。いかにこの不利な状況をカバーしているのだろう。執行役員・宅配運営部長の朝原隆充に聞いた。
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