新型インフルエンザの発症者報道が過熱し、人々が一斉にマスク購入に走った2009年5月第3週の週末。

イトーヨーカ堂のネットスーパー、アイワイネットの受注状況に異変が生じた。かつてないほどの注文が殺到したのだ。関西地区の売り上げは前年対比300%、首都圏でも約200%におよんでいた。阪急百貨店のネットスーパー、阪急キッチンエールも同様だ。この時期、1週間の入会問い合わせは前年の3倍にあたる600件に上り、入会者数は通常比150%の350件、売上高は前年比160%を達成した。