お見合いに代わる新しい選択肢に

ちなみに、特定の異性と付き合いたくない理由の中には「趣味や仕事の邪魔になる」「恋愛をするのが面倒」というのも上位に挙がります。これらは、現実(リアル)の生活が充実している、いわゆる“リア充”な人たちの考え方なのではないかと思います。

こうしたリア充志向の人たちが増えている一方で、単純に「異性とうまくコミュニケーションが取れない」という人も当然のようにいます。90年代頃の若者は、うまく異性と付き合うことができずとも、一定の年齢に達すると職場や親族によるお見合いの機会がありました。

しかし、近年では職場でも「結婚するの? 相手はいるの?」などと聞けば、セクハラ扱いされてしまう可能性があり、紹介しづらい雰囲気が生まれています。

つまり、自力で交際相手を探すためには、一定のコミュニケーション能力が必要不可欠になったのです。こうした人たちの増加によって、身近で仲良くなり、付き合うという行為をスキップし、結婚相談所や婚活アプリを活用して出会いをつくろうとする人が増えたのではないでしょうか。

女性が求める結婚相手は「三高」から「三平」へ

バブル時代の女性が結婚相手に求めていた高学歴・高収入・高身長という要素は「三高」と呼ばれ、この条件に該当する男性を夫にすることが、一種のステータスとされてきました。バブル期の女性たちは、結婚に対して配偶者となる人物のブランド力や「中身」を求めていたのです。

ところが、こうした条件を満たす未婚男性というのは、存在自体がまれです。大部分の人は身分相応な相手と結婚しますが、中には理想が高くて妥協できずに未婚のまま年を重ねてしまったというケースもあります。

私は以前、63歳で未婚の女性から相談を受けたことがあります。彼女は「相手の年収は最低でも800万円以上がいい」など、理想が非常に高く、困ってしまいました。バブル時代の「三高」信仰を引きずっているパターンです。

「三平」を求める層は男女合わせて78%

一方、女性が社会進出するようになった近年では、結婚相手に求める要素は変わってきました。女性自身が収入とステータスを得られるようになったことで、男性にすべてを任せるよりも、一緒に生活して気楽な相手を求めるようになったのです。

年収や学歴や身長が高くても、家のことは一切してくれないという男性よりは、収入やルックスはそこそこだけど一緒に家事をやってくれる「三平(平均的な年収・平凡な外見・平穏な性格)」のほうがいい、という風潮が高まってきています。

実際、結婚相手紹介サービス「ノッツェ」を運営する結婚情報センターが2012年に結婚相手に求める要素を調査した結果、「三高」を求める人は全体で1割を切ったのに対して、「三平」を求める層は男女合わせて78%にも上りました。