【Case3】召し使いとして散々こき使われることに耐えられなかった妻

「あなたの家とはもう付き合えません」

「あなたのことは嫌いじゃないけれど、あなたの家とはもう付き合えません」と宣言され、新年早々妻が去ってしまった男性もいる。Cさん(37歳・男性)の実家は自営業で、Cさんも子どもの頃から実家の仕事や家事の手伝いはもちろん、弟妹の世話までとにかくよく働いたという。

「起きている間は、とにかく働け」と言われ、座ることを許されなかった家庭だけあって、夫婦で帰省してもゆっくりお茶を飲んだり食事をしたりする時間はほんのわずか。あとは、「犬の散歩に行ってきて」「居間を掃除しておいて」「クリーニングに出しているものを取ってきて」「孫の迎えをお願い」「夕食の買い物はまかせる」「お風呂を洗って」など、文字通り朝から晩までこなさなければならないタスクが山積していた。

とうとう妻が、自宅を飛び出した

しかも、そのほとんどを「息子はいつも家族のために働いているんだから、実家にいる時くらい休ませてあげて。あなたが率先して動くべき」とCさんの妻につきつけてくるとのこと。Cさんも「そうしてくれると助かるよ」と、すっかり妻に甘えっぱなしの態度を決め込むのだった。

「妻からは何度も『ひとりで帰省してほしい』とお願いされていたのですが、そんなことしたら、オレがこき使われるだけだと思ってそのたびに拒否していました」と話すCさんの妻が、実際に自宅と飛び出したのは今年のはじめのこと。Cさんいわく、「帰省した時に、ウチら夫婦との同居の打診をされたんです。自分は『いいよ』って気軽に即答したのですが、妻にしてみれば、この先何十年も召し使いのように暮らすことに嫌気がさしたのかもしれません」。