「今年の招待者の名簿を廃棄した」という見え透いたウソ

読売社説はこうも指摘する。

「内閣府は、今年の招待者の名簿を廃棄したと答えた。公文書管理の観点から手続きが適正だったかどうか検証する必要がある」
「首相の後援会は、桜を見る会の前日夜に会合を開いてきた。野党は、首相が代表を務める政治団体の政治資金収支報告書に記載がないとして問題視している。首相側には説明責任が生じよう」

内閣府の「破棄した」というのはたぶんうそだ。安倍首相を忖度そんたくしたのかもしれない。そのうち野党に追及され、招待者名簿を出さざるを得なくなるに違いない。それが繰り返されてきたパターンだからである。

最後に読売社説は「政財界に限らず、その時々に文化やスポーツなどで活躍した人をたたえる意義はあろう」と指摘し、こう主張する。

「長年の慣行にとらわれずに、招待者の範囲や人数、予算規模などを抜本的に見直し、不信感を払拭することが求められる」

読売社説は「桜を見る会」そのものには、賛成のようである。

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