梅花女子大学
1964年、大阪府茨木市に設置された私立大学。1878年に設立された梅花女学校を前身とする。在学生は1272人(2009年12月現在)。学部は文化表現学部など3つ。2010年4月に看護・こども・心理の2学部3学科を新設した。偏差値は41~48。幼稚園、中高、短大、大学院まで備える。
チアリーディングクラブ「RAIDERS」の一同。視察に来ていた姉妹校・マウントユニオン大学の担当者も同席。

チアリーディングクラブ「RAIDERS」の一同。視察に来ていた姉妹校・マウントユニオン大学の担当者も同席。

一方、運動系の学内活動でも強豪校は一定の就職力を誇る。梅花女子大学(大阪府茨木市)は64年に開学した女子大だ。前身の梅花女学校の創立は1878年。幼稚園、中学校、高校、短大、大学院も展開している。

神奈川県出身の小池恵さんは両親の反対を押し切って、2010年入学した。小池さんが同大にこだわったのは、チアリーディングクラブ「レイダース」に入りたいと願ったからだった。

「高校1年のときにチアを始め、梅花のレベルの高さに圧倒されました。高校2年の夏に、高校の監督と一緒に大阪までチームの様子を見に行き、『ここで一緒に演技したい』と思ったんです」

梅花女子大でチアリーディングが始まったのは92年のこと。当初は同好会で、翌年に正式な部(クラブ)となった。徐々に力をつけ、99年に全国大会であるジャパンカップで初優勝。以後、02年、03年と連覇。04年から09年までは毎年3位以内に入賞。2010年、4度目の優勝を果たした。いまチアの世界で「レイダース」の名を知らない者はいないが、大学の肝いりで発足した部活ではない。

設立から顧問を続けている三浦恵子名誉教授は、「設立以来、学生の自主性に任せています」と話す。

「そもそも学生から『チアをやりたい』という声が上がってできた部活なんです。私はチアの経験もないですから、特別に指導するわけではありません。それで勝てるようになったので、よく『不思議だ』といわれるんですよ」