仮に1万円を年5%で複利運用した場合、翌年には1万500円、その翌年は1万1025円、10年後には1万6288円と、利子がさらに利子を生むことで段階的にお金が増えていくのです。
「複利こそ人類最大の発見である」とはアインシュタインの言葉ですが、この低金利時代に、複利をさらに強固にするためには、できるだけ多く元本を増やすことが大切なのは、言うまでもありません。
そのため、普段の買い物はコンビニではなく、なるべく売値の安いスーパーで購入するべきですが、私の場合、あえてお酒だけは、コンビニで購入しています。
なぜ、FPはコンビニでお酒を買うのか?
「1本あたりいくらなのか」という観点で見れば、売値の安いスーパーや、通販サイトなどでまとめ買いするのが正しい選択です。ただ私にとってお酒は我慢するのが難しい飲み物。1本飲んでしまえば、ついついもう1本と手が伸びてしまいがち。まとめ買いだと、「たくさんあるから、もう1本飲もうかな」となることは、容易に想像できるのではないでしょうか。
となると、いくら1本あたりの購入単価が抑えられても、結果的に多くのお金を失ってしまいますし、深酒してしまえば、翌日のパフォーマンスにも支障が出て、健康面にもよろしくありません。そのため、お酒だけは多少割高でも最寄りのコンビニでそのときに飲む分だけを購入するようにしています。
コンビニの多くは消費増税後のキャッシュレス決済のポイント還元を行っており、レジで2%即時値引きが行われるため、お酒も増税前と同じ感覚で買えるのもプラスです。
1人暮らしの場合も、コンビニは悪くない選択肢です。3食すべて自炊にするなら、割安なスーパーで買い物をしてやりくりするのがベストです。しかし、急に飲み会が入って食材を腐らせてしまった、レパートリーが少なくて食材を持て余してしまったという経験は誰でもあるはず。こうしたリスクを考えると、多少割高でもコンビニの“おひとりさま”サイズの食材やお惣菜は強い味方でしょう。
値段は大切ですが、値段にこだわりすぎると、時間や、それ以外の大切なものを無駄遣いすることになるかもしれません。