“老後にX000万円”本当に必要な額の簡単算定式
会社をリタイアした後の老後生活に必要額を求めてみましょう。式にすれば、
「(老後の生活コスト:a)=(老後の期間:b)×(毎月の生活費:c)」+「(万が一のために備えておきたい余裕資金:d)」
ということになります。しかし、a、b、c、dどの変数も個人差が大きいので自分なりの納得のいく数字を導きにくいのがネックです。でも、ここで自分なりの見積もりをしない人は老後の備えを思考停止して放棄してしまいます。やはり老後コストの概算は知っておきたいところです。
まず(老後の期間:b)について。日本人の65歳平均余命が男性で19年、女性で24年ですから、少し多めに見積もったb=25年を基本としましょう(厚生労働省「平成30年簡易生命表の概況」より)。
男女ともにおおむね4人に1人がまだ元気である年齢として考えた場合、寿命は男性が90歳、女性が95歳になります。老後期間がさらに6年ほど延びる計算になります。「100歳人生」を考えれば少なくともb=35年ということになります。
今後ますますの長寿化も織り込めば、男性の余命である19年はもはや短い見込みであることは考えておきたいところです。そうすると「(老後の期間:b)=25年~30年」くらいが適当な数字ということになります。