インドやスリランカが人気の理由は「辛抱強いから」

お見合い相手として人気が高いのは、中国、タイ、ベトナム、ウズベキスタンの女性だという。やさしくて従順だというイメージを抱いている人が多いのだろう。また、顔立ちが比較的日本人に近いため、あまり周囲から浮かないという理由で希望する人も多い。顔立ちが似ているし漢字を理解するという理由で、中国人を望む人もいる。

フィリピンパブ全盛期に通った経験のある男性のなかには、フィリピン人限定という人もいる。また、碧眼金髪の女性を望む男性もおり、そういう場合は主にロシア系や東ヨーロッパの女性などとのお見合いを設定する。

「外国人女性は、日本人よりも信心深く、仏教徒、キリスト教徒、イスラム教徒の場合が多いので、お見合い前に確認しておくのも重要なポイントです。

日本人になじみの深い仏教徒の女性を望む男性が多いですが、愛があれば国境、宗教、言葉を超えられるケースがほとんどです」

萩森さんによれば、最近、インドやスリランカの女性の人気が高まっているという。その理由のひとつが、これらの国では一度結婚したからには離婚することは恥だという価値観がまだまだ根強いため、辛抱強いという点だ。たとえ文化の違いや夫との関係で悩んだとしても、離婚に至るケースが少ないそうだ。

子作りを焦るあまり、バイアグラを使って脳梗塞に

成婚料は相手の国によっても違い、100万円から300万円の間。これには相手への結納金も含まれている(スリランカのように結納金が不要な国もある)。お見合い旅行や結納式、結婚式などで現地に行くための旅費は、別途支払う必要がある。成婚料が高いのは、現地スタッフの人件費や、大使館や弁護士への費用、お見合い設定の手数料、また外務省・法務省など各省庁での申請業務や書類の翻訳認証などの手続きがかなり煩雑なので、そのサポートのための料金なども含まれるからだという。

今まで成婚した中で一番年齢差があったのが、70歳男性と30歳女性の組み合わせ。ただしその人は子どもをつくる前に脳梗塞になり、新婚の妻は介護を余儀なくされた。一日も早く子どもがほしいからとバイアグラを使う人もいるので、がんばりすぎて循環器に負担がかかったのかもしれないと萩森さんは言う。