難病持ちだがスリランカ人と結婚し子どもを授かる
実際にはどんな人が国際結婚を望んでいるのだろうか。
投資家の山口耕介さん(59歳・仮名)は、あえて「子どもを産んだ経験がある人」という条件で相手を探した。そのほうが、子どもができやすいだろうという判断からだ。
耕介さんはクローン病という難病を抱えており、3日に1度は病院に通う生活をしている。資産は相当持っているが、ほぼすべての結婚相談所が難病を理由に受け入れ困難な状況だった。だがブライダルアライアンス加盟の「ガーデンマリッジ」で、国際結婚へと踏み出すきっかけを得た。
タイとスリランカで総勢20名くらいとお見合いをしたが、クローン病と知って断る女性もかなりいた。お相手として決まったのは、30代前半のスリランカ人女性。離婚歴があり、結婚前は看護師として働いていたので、その経歴も耕介さんは気に入った。子どもが1人おり、その子は母国で女性の母親が面倒をみることになった。
妻となった女性の唯一の望みは、着物を着て結婚写真を撮ること。ホテルで貸衣装を借りて撮った写真は、スリランカのお母さんにも送ったそうだ。彼女はその後、人工授精で妊娠。この5月に無事に元気な男の子を出産した。
妻たちのSOS「毎晩求められるので勘弁してほしい」
ブライダルアライアンスの加盟店では、成婚後のフォローも行っている。というのも、国際結婚は言葉の障害や文化の違いなどさまざまな行き違いから、トラブルが起きやすいからだ。
具体的には、男性側、女性側双方からの相談を受け付けている。女性側は現地スタッフや通訳者を介し、LINEや電話で相談できるシステムとなっている。
男性からの相談で多いのは、「妻が何を言っているかわからない」という言葉の問題と、お金の問題だ。「親の具合が悪いから治療費を送りたい」と言っているけれど、それは本当かなど、仕送りに関する相談が多い。
女性からの相談は、「病院で自分の症状を伝えられない」など日本語についての悩みと、「毎晩求められるので勘弁してほしい」といった内容が多いという。男性はだいたい60代、70代だが、相手が若い女性ということで性欲が爆発してしまうのだろうか。「子どもがほしい」ということもあり過剰にセックスを求め、辟易した妻が耐え切れずSOSを出すようだ。