「つかわないと損する」マインドで生きている

さて、訪日中国人は、どういう年齢構成になっているのか? 法務省の2018年のデータを見てみましょう。

袁 静『中国「草食セレブ」はなぜ日本が好きか』(日本経済新聞出版社)

20歳未満が12.3パーセント。20代が25.7パーセント。30代が29.2パーセント。40代が15.4パーセント。50代が10.2パーセント。60代以上が7.2パーセントとなっています。

20代と30代を合わせると54.9パーセントで、半分以上を占めています。40代までふくめると、70.3パーセントに達する。訪日中国人の半分は20代~30代、7割は20代~40代だということです。

長いデフレを経験した日本人と違い、中国人はこの30年間、給料も物価も上がり続ける世界に生きてきました。住宅価格を見てもわかる通り、人に先がけてモノを買った人ほど得をしてきた。インフレでお金の価値がどんどん下がっていくわけですから、つかわないと損をする。日本人とは違う消費マインドが育って当然です。そのなかでも、もっとも日本商品を買っているのが八〇後九〇後なのです。

厳密に考えれば個人差も大きいのです。大都市に生まれたか地方に生まれたか、親の収入がどれぐらいあるか、どの程度の教育を受けたか、などによって、同い年でも「ホントに同じ中国人?」というぐらい違う。だから、例外はあることを念頭に置きつつ、次は中国大手企業の特徴について話したいと思います。(続く)

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