彼氏がいないのが悩みで、日本へはいつも一人で来ているようですが、定宿はアマン東京やペニンシュラ東京といった高級ホテルばかりです。1泊5万円はするホテルに毎回2~3泊している。

なぜ、そんなぜいたくが可能かというと、やっぱり不動産です。同居する親が上海の中心地に家をもっていたのですが、5年前、そのエリアに開発計画がもちあがり、立退料として1億円以上が入ってきたのです。そのお金の大半は証券投資にまわし、大きな利益を生んでいるといいます。

ちなみに、中国の会社には、日本のような退職金制度がありません。退職時にドカンとまとめてもらうのではなく、退職後も給料が支払い続けられる。彼女の両親はだいぶ前にリタイアしていますが、こうして親に入ってくる給料が月16万円ある。

だから、日本人が親と同居しているときみたいに「実家に少し生活費を入れる」なんて感覚がありません。親と住めば、住宅費だってかからないので、自分の給料はすべて海外旅行でつかうことができるのです。

沖縄に専属コンシェルジュを置くファミリー

もう一人は、自力で豊かになった人。起業して成功した人や、サラリーマンであっても金融系やIT系の一流企業につとめ、ものすごい高給をもらっている人たちです。1986年生まれ、33歳の女性Bさん。上海の広告会社につとめていて、月給は十数万円です。しかし、ご主人が証券会社勤務で、ボーナスが1000万円以上も出るほどの高給取りなのです。

自宅は200平米もある高級マンションですが、自分の力で買いました。それどころか、親に100平米のマンションをプレゼントまでしている。

5歳の子供がいるため、あまり遠くには行けないということで、年に3~4回、家族旅行で日本にやってきます。東京でミシュランの星付きレストランをまわったりしている。

沖縄も大好きなのですが、子供連れで楽しめる大きなリゾートホテルが多いからです。現地ではいつも同じ中国人運転手を雇い、空港まで迎えにこさせます。買い物リストを中国からその運転手に送り、買っておいてもらう。現地の秘書というか、コンシェルジュとして使っているわけです。

彼女の場合も、宿泊はコンラッド、アマン、ペニンシュラといった高級ホテルのスイートルームを選ぶそうです。