江戸時代から続く東京・新宿の和菓子店「花園万頭」が破産した。「日本一高い日本一うまい」を売りにし、「ぬれ甘なつと」というヒット商品もあった。なぜ経営が行き詰まったのか。背景にあったのは「コンビニスイーツの進化」だった――。
※本稿は、帝国データバンク 情報部『倒産の前兆』(SB新書)の一部を再編集したものです。
江戸時代後期に創業、災難を乗り越えてきた
江戸時代後期に前身の豆菓子製造業が創業されてから、2018年5月31日に自己破産を申し立てるまで184年もの歴史を誇った老舗・花園万頭。相場の倍の価格で売る戦略で、「日本一高い日本一うまい」饅頭屋として定着する。さらに戦後間もなく大当たりした看板商品「ぬれ甘なつと」の力で、売上高は平成初期に頂点に達するものの、以降は低迷が続く。長い歴史の中で、災難に直面しては乗り越えてきた企業が、ついに力尽きてしまった要因とは何だったのか。
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