この母子には「世間知」が決定的に欠けている
小室圭の母親もしかりである。息子に「母親と元婚約者との金銭問題は解決済み」という一文を弁護士を通じて公にさせ、自分は雲隠れしたままというのでは、母親失格といわれても仕方なかろう。
夫が早く亡くなったからとはいっても、この母子には世間知というものが決定的に欠けていると思う。
では、小室母子だけが悪いと、石を投げることができるのだろうか。私にはできない。
眞子さんと圭の婚約記者会見を見て、大方の国民は祝福したはずである。あのままいけば、納采の儀は予定通り行われ、今頃2人の結婚は秒読みだった。
だが、母親の元婚約者なるものが、すでに決着がついていたはずの金銭問題を週刊女性に話したことで、事態は急変する。
元婚約者という人間の一方的ないい分を載せ続けた
忘れている方も多いだろうからいっておくが、その誌面でも弁護士が、2人は婚約中であり、カネを貸した証拠となる「借用書」もないから、裁判で争っても勝てないとコメントを出しているのである。
それも、その女性の息子が皇族と結婚することが発表されてから、母親との金銭問題を週刊誌にタレ込むなど、褒められたやり方ではあるまい。
だが、他人の不幸は蜜の味とばかりに、元婚約者という人間の一方的ないい分だけを、裏も取らずに週刊誌は毎週載せ続けたのである。
週刊誌にとっては、男のいい分に十分な理がなくても構わない。皇族、それも将来天皇になる弟を持つ女性と結婚しようという若者についてのスキャンダルなら、多少無理筋でも、火のないところにでも煙を立てるのである。週刊誌の業とでもいうべきものであろう。
この話が出始めの頃に、小室側に知恵者がいて、会見を開き経緯を説明していれば、ここまで泥沼状態にはならなかったと思う。