小室側は弁護士を立てて、話し合おうといっている

だが、小室母子はメディアから逃げ続け、皇族は反論ができない。借りたのか贈与なのか、前提条件が無視されたまま、小室家のプライバシーまで暴きたてるようになる。

そうやって小室母子は、借りたカネも返さない、自分勝手な人間であるというイメージがメディアでつくられ、目いっぱい増幅されてしまったのである。

メディアの人間のほとんどが、小室母子と話をしたこともないのに。

私はこの欄で何度も、元婚約者という人間の一方的ないい分だけを掲載し続けるのはおかしいと、週刊誌報道を批判してきた。

前提があいまいなまま、その上に噂や憶測を重ねても砂城の楼閣である。小室側は弁護士を立てて、この問題について話し合おうといっているのに、今度は、元婚約者が体調などを理由に話し合いの席に着かないのはおかしいともいってきた。

「私も生活に困っているので」と答えた

『週刊文春』(6/27号)が、「小室圭さんが眞子さまに打ち明けた『隠し録音』」という記事を掲載した。文春の記事を読んで、その疑問が大方解けた気がした。

文春によれば、2013年秋、小室圭と母親、くだんの元婚約者で話し合いをもったという。その前の年に2人は婚約を解消している。

その席で、母親と圭は、「409万3000円は貴殿から贈与を受けたもので、貸し付けではない」という手紙を示したが、元婚約者は、趣旨はわかったが納得するかどうかは別問題、私も生活に困っているのでと答えたという。

母親は、「最初から返していただくつもりはないと仰って、くださった」というと、元婚約者は、納得いかぬ様子で「はい」「なるほど」と相槌を打つばかりだった。

結局その日は、主張は平行線をたどり、互いに言質を取らせぬまま、最後は元婚約者が「弁護士と相談する」といって終わったという。これは、元婚約者から文春が聞いた、彼のいい分である。

ところが、文春で、「借金問題をよく知る人物A」という人間が、こんな証言をしているのだ。